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個展のあとがき

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自分のつくったものに関してあれこれ説明づけるのはあまり好きではないのですが、
今回の展示の在り方を決定づけたできごとについて、ここに書き残して締めくくりとしたいと思います


展示空間のあの天窓については、下見の段階で
雨漏りするようになってふさがれてしまったという話を聞いてすぐイメージができていましたが、
その周辺をどうするかについてはいろんなイメージが膨らんでいて決めかねている状態でした

そんなとき展示のうちあわせのために向かった先で、車椅子の女性に会いました
うちあわせまで少し時間があったので珈琲をいただいているタイミングで
彼女はわたしの隣の席になり、自然とお話する流れになりました

聞けば今まで事故や病気で3回も生死をさまよう経験をされてきた方で
(死んだ父が夢に出てきて手をひっぱっていこうとしたとか)
首から下はかなり不自由で日々苦労されているようでした
でも彼女の口から出る九死に一生を得た体験談の数々は、いま生きていることの不思議さと喜びに満ちていて
わたしも半年前に手術したばかりだったので、生命力の不思議をリアルに体感したもの同士として話に花が咲きました

その成り行きで、今度展示をするんですという話になりDMの絵を見せながら、
これ網膜の顕微鏡写真のコラージュなんですと説明すると、
へぇーこれ網膜なの?きれいねぇー!といたく感心してくださり、
そのうえで、真ん中から流れる光の部分を指して
「じゃあこれは涙だね」とおっしゃったのでした

わたしはそこまでまったく考えていなかったのでびっくりしたのと、
これが網膜だよと言われると、人はそこに自分が見てきたもの/見たいものを見るのだと気づかされ
そこから展示の在り方が決まったように思います


もし彼女があの展示を見ることができたなら、きっとあの天窓の下にたまっていく水を見て
「これは天窓がこぼした涙だね」と言うんじゃないかと
そして水面に投影されるのはふさがれた天窓が見る夢だと
そんな解釈をするんじゃないかと思って、ああいう形になりました



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Twitter上で #天窓のD で綴ったタイム“ライン"も、展示の記録・ドミュメントとして、
展示を見にこれなかった人にも何かしら届くよう、展示から派生したひとつのドローイングでした 
観に来てくださった&応援してくださった皆さま、ありがとうございました!



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